悪徳商法からくり屋敷の主人(あるじ)、忍者〆金影でござる。
今回は、怪しい投資コミュニティの話。
しかも投資マルチのように会員を増やしているとのこと。
その数なんと・・・2万人
そんなDSH Japan/DSHアカデミーに関する記事です。
会員たちに案内される複数の投資話があるのだが、それがポンジスキームという疑惑も・・・
目次
DSHジャパン/DSHアカデミーの概要
表題の団体に関する基本情報をまとめました。
団体名 | DSH Japan(ジャパン)DSH academy(アカデミー) |
商品 | Dream FinanceCAMELMDF |
ジャンル | 暗号通貨コミュニティ |
費用 | 1,500$(約20万円) ユニコーンまたはペガサスというNFTを購入すると、入会できる。それ以降、月額の会費などはなし。 |
運営会社 | 不明 |
所在地 | 不明 |
拠点 | 品川オフィス/関内オフィス/大阪オフィス |
関係者 | 社長 高桑正史 氏 副社長 田中夏 氏 井上千春氏をはじめ、「講師」なる人物が多数。おそらく勧誘の中心人物たちが「講師」としてセミナーを行っている様子。 |
HP | ■DSHリンク集 https://lit.link/communication ■DSH academy会員専用サイト https://dshsupport.biz/ ■CAMEL https://camel-ftk.com/ ■MDF関連情報 https://lit.link/mdfdubai ■MDF LLC https://mdfstate.com/ |
簡単にDSHジャパン/DSHアカデミーとは何かをお伝えすると、
仮想通貨などの正しい知識や情報を学ぶコミュニティ
コミュニティに入るメリットとして、「富裕層しか入ってこないレベルの高い情報が掴める」と謳っています。
(DSHジャパン/DSHアカデミー説明資料より抜粋)
ユニコーンまたはペガサスというNFTを購入すると、コミュニティに入会できます。
会員になると、Dream Finance、CAMEL、MDFといった金融商品の案内が来るという訳です。
これらの案件がポンジスキームであるという疑惑があります。
当屋敷に情報提供をしてくれた方は、約束の配当が一度も支払われていないとのこと。
これが本当であれば、よくあるポンジスキームというより明確な詐欺事案でござるな。
次に、DSHジャパン/DSHアカデミーで紹介されている投資話をご紹介。
投資案件①:Dream Finance(ドリームファイナンス)
Dream Financeは、分散型取引所(DEX)と呼ばれる暗号通貨の取引所です。
DEXとは、ユーザー間で直接暗号通貨を取引することのできる非中央集権型の取引所。
Dream Financeでは「XDFコイン」を発行しています。
このXDFコインはペガサスNFTの保有数に応じて1分ごとに配布され、USDTとの交換が可能。
DSHジャパン/DSHアカデミーの会員になると、
XDFコインをUSDTに交換することで利益を享受できるという触れ込みで会員を集めていたそうです。
また、DSHジャパン/DSHアカデミーのzoom説明会内で「元本保証ではないが、脱会する際に会社がXDFコインを買い取る」と話していたと情報提供者は話していました。
2023年9月ごろ、
Dream Financeをアップグレードした新DEXに移行し、その新DEXでXDFコインとUSDTの交換が開始するとのことでしたが、交換されていないそうです。。
(2023年11月現在)
交換されないどころか会員ページへのログインもできない会員もいるとのこと…
投資案件②:CAMEL(キャメル)
CAMELは、不動産投資クラウドファンディング。
簡単に言うと、複数の出資者から集めた資金で不動産を購入して利益を上げようというものです。
REIT(リート)と同じようなサービスでしょうか。
このCAMEL、DSHジャパン/DSHアカデミーが運営している訳ではなく、別の会社が運営しているようです。
CAMELの運営会社は、
株式会社グローバルクラウドエステート
※2023年10月、東都フィナンシャルサービス株式会社より社名変更(詳細は、こちら)
(https://camel-ftk.com/より抜粋)
神奈川県から許認可を得て、活動している会社。
三菱UFJ銀行などの役員を務めた長田忠千代氏が顧問。
また、かの有名なブレイキングダウンにも広告を出している模様。
DSHジャパン/DSHアカデミーと株式会社グローバルクラウドエステートの関係については、情報提供者からのヒアリングなど現在調査中です。
投資案件③:MDF
CAMEL同様に不動産系の投資案件です。
DSHジャパン/DSHアカデミーの会員から出資を募り、ドバイの不動産を購入。
その物件から上がった収益を出資者であるDSHジャパン/DSHアカデミーの会員に分配するという仕組み【からくり】です。
情報提供者曰く、数億円という出資が集まったそうです。
金影の所感【結論:入会しない方が懸命】
情報提供者曰く、
Dream Financeの配当が一度もされていないとのこと。
CAMELとMDFの配当については不明ですが、DSHジャパン/DSHアカデミーに関する複数の怪しい点があると考えています。
怪しい点①:運営母体が不明
DSHジャパン/DSHアカデミーの運営は不明です。
高桑正史氏が「社長」、田中夏氏が「副社長」を名乗っているので法人が運営していると思われますが、資料やネット上に運営母体に関する記載は見当たりません。
あくまで有志の団体といったことでしょうか。
DSHジャパン/DSHアカデミーが会員に紹介するDream Financeも運営母体が不透明。
当屋敷と同様にDSHジャパン/DSHアカデミーに関する記事を取り扱うサイトには香港を問い合わせ先として掲載されていましたが、当屋敷の調査では見つかりませんでした。
香港の法人を検索することのできるサイト(https://www.icris.cr.gov.hk/csci/)でDream Financeで検索してもヒットせず…
MDFの運営母体は、「MDF LLC.」
品川のレンタルオフィスを拠点にした「合同会社MDF」または「MDF合同会社」
しかし、法人番号公表サイト(https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/)ではそれらしい法人はヒットせず…
(引用元:https://mdfstate.com/company/)
まとめると、CAMEL以外は運営母体が不明です。
怪しい点②:複数の入金先
NFTの購入金額、投資案件への出資金の振込先が度々変更されています。
(https://lit.link/communicationより抜粋)
カ)キャラコム
カ)マックストレーディング
カ)レイオブエンブロイ
カ)スリーシー
2023年11月現在、上記の振込先を確認しています。
「カ)スリーシー」に関しては、振込をしないようにアナウンスがされています。
「カ)スリーシー」の口座は凍結されたのでしょうか。
不審な取引に対して銀行が口座を凍結することがあるでござる。
運営母体が謎な上、複数の銀行口座への入金を案内することは一般的ではありません。
マネーロンダリングなど何かしらの意図があるはず。
出資してしまったらどうすればいいのか・・・
先述の通り、契約に迷っているという方は辞めることが懸命。
貴殿も情報提供者のように配当が一切なされない可能性があります…
既に会員となり、出資してしまった方はどうするべきか。
まずは、DSHジャパン/DSHアカデミーに返金の要求、解約を進めてください。
DSHジャパン/DSHアカデミーが解約に応じない場合、
消費者センターや専門家に相談することを強くおすすめします。
情報提供者含め、専門家(司法書士や弁護士)に相談をすることで返金された方がいます。
まとめ
・約束の配当が一切されない可能性あり
・運営母体が謎&入金先が不審
上記の理由からDSHジャパン/DSHアカデミーに出資をしないことが懸命。