アービトラージの仕組み【からくり】

仕組み【からくり】を知る

悪徳商法からくり屋敷の主人(あるじ)、詐欺忍者〆金影でござる。

今回は、投資詐欺の手口に悪用されがちなアービトラージについて。
少し前にアングラビジネス界隈で流行ったので聞いたことがある方も多いことと思います。
聞いたことのある貴殿には「安全」「リスクなし」といった謳い文句で話が来たことでしょう。

アービトラージの概要

アービトラージの意味

日本では裁定取引と言い、金利差や価格差を利用して商品を売買し、利鞘を稼ぐ手法。
最近何かと話題となっている「転売」も同じ構造と言えます。

自分には馴染みがないと思う方もいると思いますが、実は学生時代の社会(日本史)の授業で登場しています。
江戸時代の日本-海外間の「金と銀の交換比率」の違いにより日本の金の多くが海外に流出したという内容です。

金影
仮想通貨のアービトラージで月利10%!!と投資のマルチの勧誘を友人から受けた際に「江戸時代かよww」とツッコミを入れ、ぽかんとする友人を見て「教養がないな〜」と言ったのを覚えているでござる。

アービトラージの仕組み【からくり】

とてもシンプル。

仮想通貨におけるアービトラージが仕組み【からくり】を説明しやすいので図を用いて解説します。

(引用元:https://coincheck.com/ja/article/388#2)

安い取引所(図の取引所A)で仮想通貨を購入し、高い取引所(図の取引所B)で売却し、その差額が儲けとなるのがアービトラージの仕組み【からくり】です。

大きな資金を動かすことが出来る機関投資家が用いる手法です。
投資の世界においては大きな価格差は期待出来ない為、大きな資金がないと大きく稼ぐことは困難です。

金影
当然、年々価格差は小さくなっているらしいでござる。

アービトラージにリスクはないのか

上述の通り価格差を発見してから取引をするのでアービトラージ自体には、理論上全くリスクはありません。

これがアービトラージの最大のメリット。
しかし、証券会社や取引所によってはアービトラージを禁止している場合もある為、規約違反によって証券口座やアカウントを凍結されることはあるかもしれません。

アービトラージのデメリット

当屋敷としては2つあると考えています。

デメリットその一:ローリターン

何かを得るにはリスクを取らないといけません。ローリスクであることがデメリットにも繋がります。

大きな価格差は生じない為、利益を出すには大きな資金を必要とします。
その為、大きな資金を動かすことの出来る機関投資家などに合った手法であり、資金が少ない個人投資家にはマッチしない手法となっています。

デメリットその二:コスパが悪い

アービトラージを行うには複数の証券会社や取引所の価格差をチェックする必要があります。

容易に想像が付きますが、かなり大変な作業です。その上、ローリターンなのでとてもコスパが悪い。

🚨注意🚨 アービトラージは、投資詐欺に悪用されている

単純明快なロジックかつローリスクな稼ぎ方である為、話を聞いた人が安心して信じやすいので、投資詐欺に悪用されています。

デメリットにも挙げた「作業また時間面を考慮してコスパが悪い」という点を解消する、自動取引型のアービトラージシステムという形での投資案件を装った詐欺が多々あります。

具体的には、FXのアービトラージに始まりbookmakerのアービトラージに変わり近年は仮想通貨のアービトラージが流行という流れになっています。実態はポンジスキームとなっており、出資金を募ってドロンするといった内容になっています。

そもそも大々的に出資金を募り、アービトラージを行うこと自体が破綻しています。
本当に優秀なアービトラージシステムがあるのなら自身の資金でひっそりと運用するまたは大きな資金を動かせる機関投資家へ販売などの手法をとるはず。一般層から出資を募るのは非効率的であり、手間が増えるだけです。

拙者も過去に様々なアービトラージ案件を聞いてきたが、この二律背反を解消する回答には会ったことがありません。つまり、全てが詐欺目的だったと考えられます。

アービトラージのまとめ

アービトラージに関する解説記事いかがでしたでしょうか??

  • アービトラージは、ローリスクローリターンな稼ぎ方
  • アービトラージは、大きな資金を持つ人向けのトレード手法
  • 投資詐欺に悪用されがち
  • 真面目に働きましょう

本記事の要点は、こんなかんじですかね。

結びに

「歴史は、繰り返す」

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」

経験しないと分からないこともあります。

とはいえ、しなくても良い経験、回避すべき経験もある。知を以て身を守るでござる!🐒

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