さるです。
今回は、かなりアングラでディープな話
金塊を密輸する案件(以下、金塊密輸案件)に参加したという男性の話。
当屋敷に寄稿可能な情報をお持ちの方は、公式LINEからご連絡下さい。
寄稿者のプロフィール
寄稿者は、とあるネットワークビジネスに取り組んでいました。
当時を振り返ると思ったようにお金が稼げずに常にお金に困っている状態だったという。
少し余談だが、
自身が取り組むネットワークビジネスに勧誘する為にSNSや人からの紹介を利用して毎日人と会っていた。
しかし、ほとんどが同じようにネットワークビジネスに取り組む方だったのでお互いに勧誘し合うという不毛な時間だったとのことです。
金塊密輸の概要
まず、金塊密輸について以下の解説をします。
- 金塊密輸とは何か
- 金塊密輸をする目的
金塊密輸とは
読んで字のごとく、「金塊を密輸する」こと。
体に金を巻きつけたり、手荷物や預け荷物に入れるなど古典的な手法が見破られ、逮捕というニュースを見たことがあるのではないでしょうか。
では、逮捕されるリスクを犯してまで実行する目的とは。
金塊密輸の目的
犯罪を犯してまで金塊密輸を行うからには目的やメリットがあります。
金塊を海外から日本に持ち込む際には輸入消費税がかかります。
本来すべき税関での申告をせずに金塊を持ち込む(密輸)ことで税金を支払わないで済むというのが金塊密輸の目的、メリットです。つまり、脱税。
ではどのようにして金塊密輸案件と出会うのでしょうか。
寄稿者と金塊密輸との出会い
ここからが本題。
上述の通り、ネットワークビジネスに日夜取り組む寄稿者。
そんな寄稿者のもとに同じネットワークビジネスに取り組む先輩からこんな話が来ます。
「海外旅行ついでにお金が貰える案件あるけど興味ある?」
「興味あり」とその先輩に伝えると一定時間が経過するとメッセージが消去されるチャットアプリをインストールして担当者に連絡を取るように指示をされました。
そして、詳細を聞く為に寄稿者はKADさんと「喫茶室ルノアール」で会うことになりました。
なぜか怪しげな商談が行われがちな都内を中心に展開するカフェでござる。
対面すると担当者は、KADと名乗りました。もちろん偽名。
少しの雑談を挟み、本題の海外旅行がてらお金が貰える話に。
以下がその説明です。
「シンガポール、香港、タイ、インドネシアなどに渡航し、金塊を持ってくる案件です。
お土産案件に参加するメリットは、
今後、金塊のことを『お土産』と呼びます。通称、お土産案件。
参加資格は、報告・連絡・相談が出来る人。
・海外への渡航費、宿泊費全て負担
・渡航費、宿泊費と別途8万円の報酬
ただ、税関に申告をせずに金塊を持ってきてもらいます。
申告していないことがバレた場合、税金を支払えば問題ない。
過去に申告していないことがバレた事例があったが、罰せられることはなかった。
しかし、組織的な犯行ではないかと怪しまれて渡航理由、購入場所などを厳しく質問される場合があるの でその対策をしておくのでなおさら問題ない。
担当者が偽名な点から怪しさMAXだが、寄稿者は魅力的な条件と報酬に即決でやることにしました。
『お土産案件』の実行
渡航までに準備すること、渡航後にやること、現地での過ごし方。
渡航目的は、ビジネス名目。
その為に渡航当日は、スーツまたはビジネスカジュアルな服装を指定されました。
税関で捕まってしまい、疑われた際の対策として事前に仕事関連の資料を入念に用意したとのこと。
渡航後、帰りのフライトまでは現地で自由行動。
しかし、現地と帰りのフライトの際に以下のような細かい報告が求められました。
- 現地到着時
- 起床時
- 宿泊先到着時
- 空港到着時
- 搭乗ゲート到着時
そして、帰国の日になると通常の旅行と同様に空港へ向かい、税関を通り搭乗します。
この帰りの搭乗ゲートでKADを名乗る担当者から10㎏の金塊を預かり、帰国して無事税関を通過出来ればお土産案件完了という運びです。
『お土産案件』のリスク(金影の見解)
金塊密輸がバレるとどうなるのかをまず、解説します。
- 消費税法違反
- 地方税法違反
- 関税法違反
上記3つの犯罪が成立。
消費税法、地方税法違反は、懲役10年以下及び罰金1000万円以下。
金の密輸は何罪にあたるか|密輸事件で逮捕された場合について弁護士が解説
関税法違反は、懲役5年以下及び罰金1000万円以下という刑罰が定められています。
KADを名乗る担当者の語った『お土産案件』参加者のリスクについては、概ね同意。
ただ、組織的な密輸、脱税行為に加担している訳なのでバックにいるKAD氏含め組織の存在が明るみになってしまうと参加者も何かしらの刑罰の対象になる可能性も大いにあると拙者は考えます。
オレオレ詐欺の出し子が同じ構造内の同じポジションです。
詐欺が昨今、厳罰化の方向へ向かっている背景があるが、『お土産案件』参加者もオレオレ詐欺の出し子同様に何かしらの刑事罰が下される可能性があります。
まとめ
金塊を密輸する『お土産案件』いかがでしたでしょうか。
本当に世の中こんな話があると思った方も少なくないかもしれませんが、オレオレ詐欺の出し子と同じ構造。
ハード部分は違えどソフト部分つまり、仕組み【からくり】が同じ話は巷に溢れかえっています。
貴殿もオレオレ詐欺のような構造の美味しい話に食いついて痛い目に遭わないことを祈っています。
『お土産案件』に関する金影の深掘り考察は、こちら。
金影相談室(有料)が御座います。
拙者が中立な立場で貴殿に「選択肢の提示」をいたします。
詳しくは、こちらの記事をご参照ください。