

悪徳商法からくり屋敷の主人(あるじ)、忍者〆金影でござる。
今回は、当屋敷に寄稿された金塊密輸案件の考察です。
ディープでアングラな話だけでなく、世の中の構造を知る話でもあると思い、当記事を作成しました。
表題の通り、ネットワークビジネスの落とし穴が分かる記事となっています。
目次
金塊密輸案件(通称、お土産案件)のおさらい
まず、金塊密輸案件のおさらいです。
海外に渡航し、金塊を日本に持って帰ってくるという案件。
金塊を「お土産」という隠語に変換し、『お土産案件』と呼ばれていたそうです。

金塊密輸案件(通称、お土産案件)の仕組み【からくり】
日本に金塊を持ち込む場合、税関に申告をして税金を支払う必要があります。
密輸することにより本来かかる税金を支払わずに済む為、売却益を大きくするという仕組み【からくり】です。(下記の添付画像参照)
おそらく運営者は、金相場の上昇は狙わずに日本に持ち込んですぐに売却をするでしょう。
本来支払うべき税金分が利益となるビジネス。つまり、脱税をしないと成立しないビジネス。
当然、違法なビジネスですのでリスクがあります。
そのリスクを回避する為に参加者を募り、金塊密輸の実行者としているはず。
つまり、参加者は金塊密輸のリスクを被る可能性があるという案件です。
オレオレ詐欺の出し子が同じ構造内の同じポジションです。
金塊密輸案件から分かるネットワークビジネスの隠れた落とし穴
上述の通り、金塊密輸案件の参加者の多くがネットワークビジネスに取り組む方々(以下、ネットワーカー)だったとのこと。
つまり、ネットワーカーと相性が良いという訳です。
多くのネットワーカーは、常にお金に困っています。その為に金塊密輸案件のような怪しげな高額報酬の話に飛びついてしまいます。
この傾向を金塊密輸案件はじめ怪しげな案件の運営者も理解しており、ネットワーカーを中心に話をもちかけるという構造となっていることでしょう。
また、お金に困っているという以外にネットワーカーと相性の良い理由としてネットワークビジネスに参画している時点でマインドブロックが解除されているので話が早いということもあると思います。
ネットワークビジネスに勧誘しようと日夜活動しているにも関わらず、別の案件に勧誘されてしまいます。
つまり、「ミイラ取りがミイラになる」状態。
本末転倒かつ大きなリスクを背負ってしまうということこの現象ががネットワークビジネスの隠れた落とし穴です。
言葉を選ばずにいうとネットワーカーは、使い勝手の良い駒にしやすいということ。
それは金塊密輸のような怪しげな案件だけでなく、投資詐欺においては良いカモです。
高齢者がオレオレ詐欺に狙われているように怪しげな案件や投資詐欺にネットワーカーが狙われています。

怪しげな案件、投資詐欺だけでなくビジネススクール(情報商材)の餌食になっているでござる。
ネットワーカーが勧誘されやすい話
以下の4つに大別されます。
その一:ネットワークビジネス
別のネットワークビジネスに勧誘されます。
「こっちの方が稼げる!」「こっちの方が権利収入になりやすい!」と勧誘され、別のネットワークビジネスに乗り換えるという訳です。
その二:名義貸し系
名義貸しをすることで報酬を渡すという話。
例えば、俗にいう「飛ばしの〇〇」と呼ばれる通信回線や銀行口座を販売してしまうケースです。
楽に手っ取り早く稼げる為にリスクを考えずに手を出してしまう方が多い。
何事もないと良いが、リスクを加味すると割りが良いはずの報酬は割りが合わないこととなるでしょう。
その三:トカゲのしっぽ切り系
金塊密輸案件はこれです。
他の事例でいうとオレオレ詐欺の出し子が該当します。
最もリスクが高い役回りをやらされ、最悪のケースだと切り捨てられてしまうリスクが大いにあります。
その四:不正受給系
最近だと持続化給付金の不正受給がそれです。他には保険金の不正受給。

賃貸物件で水浸しになったという申請を行い、火災保険を不正に受給するというものでござるよ。
まとめ
ネットワークビジネスの落とし穴に関する考察はいかがでしたでしょうか?
ネットワークビジネスは、ビジネスとして難易度が高いだけでなく、悪意のある者たちに狙われてしまうという悲しい実態があります。
何事もメリット・デメリット、リスクがあります。
必ずこれらを検討して比較することが大事です。
当屋敷に寄稿可能な情報をお持ちの方は、公式LINEからご連絡下さい。